贈る相手との関係から見る予算

目上の方に内祝いを贈る場合の予算

通常、内祝いの相場は、頂いた額の半額から3分の1程度と言われています。目安として参考にするのは良いですが、場合によっては適切ではないケースも出てくるので注意が必要です。特に、目上の方から頂くお祝いは高額になることも多く、頂いたお祝いの半額から3分の1程度で内祝いを選んでしまうと、お返しが高額になってしまうことも少なくありません。

丁寧に対応することは大切ですが、目上の方へ高額なお返しを贈ることは、失礼にあたる場合もあります。品物でのお礼を物足りなく思うなら、お礼状に工夫をしたり、挨拶に伺ったり、感謝を伝える工夫をしましょう。頂いたお祝いの額によっては、3分の1を下回る額の内祝いでも十分ということも少なくありません。目上の方へ内祝いを贈る場合は、高額になり過ぎないよう注意をし、頂いたお祝いの額に応じて臨機応変に対応することが大切です。

部下や後輩にお返しを贈る場合の予算

部下や後輩からお祝いを受け取った場合、お返しはお祝いと同額程度のものを選ぶことが、目上の者としてのマナーとなります。一般的に言われている半返しや3分の1返しは、当てはまらないので注意が必要です。1万円のお祝いを受け取ったなら8,000円から1万円程度のお返しをするのが妥当と言えます。間違っても、3,000円程度のお返しをすることは避けましょう。また、部下や後輩からお祝いを受け取る場合、連名となっていることも少なくありません。その際は、代表者だけでなく、全員にお返しが行き渡るようにすることが大切です。全員に同じものを贈ったり、全員で等分に分けられる個数のものを選んだり、受け取った側が困らないよう配慮することも重要なマナーと言えます。